SOFIXは土の良さを測る「物差し」
SOFIX(ソフィックス)は、Soil Fertility Index の略称で
土壌肥沃度指標と呼ばれる分析技術です。
一般的な土壌診断では、肥料成分やpHなどの「化学性」の分析が中心でした。
SOFIXでは、それらに加えて、これまで数値化が難しかった土壌微生物の量や働きなどの「生物性」を評価します。
土の状態を科学的な指標で見える化することで、土壌微生物の視点を取り入れた土づくりや改善につなげます。
良い土を作るなら、SOFIX。
土壌分析によって期待されること
分析結果をもとに現在の土の状態を把握し、土づくりや栽培環境の改善につなげることで、持続可能な農業を目指します。

一般的な土壌分析との違い

一般的な土壌分析が、主に土の中の「成分量」を調べるのに対して、SOFIXでは、微生物の量や窒素・リンの循環など、土の中の働きまで評価します。
SOFIXのメリットとは

よい土壌とは、
化学性・物理性・生物性
の三つの要素がバランスよく整った
土壌です。
作物は育っていても、
「昔ほど元気がない」
「肥料の効き方が変わった気がする」
と感じることがあります。
その背景には、土壌微生物や土壌環境の変化が
関係しているかもしれません。
見た目だけでは分かりにくい土の状態を数値で確認し、
原因を整理して改善につなげる。
それが土壌分析の役割です。
培養できない細菌も測れる時代へ

SOFIXでは、土1グラムの中に
どれくらいの細菌が存在しているかを
分析します。
土壌中のDNAを測定することで、
通常の培養検査では捉えにくい細菌も含めて把握できるのが特徴です。
さらに、窒素やリンの循環活性も調べることで、
土の中で微生物がどれくらい働いているかを数値で読み解きます。
有機質肥料を分解する力を測る

有機質肥料に含まれる窒素は、土の中で微生物による分解・変換を受けながら、作物が利用できる形へと変化していきます。
窒素は、
アンモニア態窒素(NH₄⁺)→ 亜硝酸態窒素(NO₂⁻)→ 硝酸態窒素(NO₃⁻)
と変化します。
SOFIXでは、この過程に関わるアンモニア酸化活性・亜硝酸酸化活性・総細菌数などを測定し、
「土壌が窒素有機物を硝酸態窒素へ変換する力」
を評価します。
レーダーチャートで窒素循環を定量化
SOFIXでは、
- 総細菌数
- アンモニア酸化活性
- 亜硝酸酸化活性
の3つをレーダーチャートで表します。
三角形が大きくバランスよく広がっているほど、細菌が多く、窒素循環が活発な状態であることを示します。
反対に三角形が小さい場合には、細菌数や窒素の変換過程のどこかに弱い部分がある可能性があります。
こうした違いを見ることで、土の中で窒素がどのように循環しているかを確認できます。

有機態リンを作物が利用できる形へ

作物の生育に欠かせない栄養素の一つがリンです。
有機質肥料などに含まれるフィチン酸のような有機態リンは、微生物などの働きによって、作物が利用できるリンへと変換されます。
SOFIXでは、
フィチン酸(有機態リン)→ 利用可能なリン
への変換の進みやすさを「リン循環活性」として評価します。
リン循環活性を見ることで、有機態リンを利用可能な形へ変換する土の力を確認できます。
土壌バイオマス量
SOFIXでは、土壌中の有機物量やそのバランスも評価します。
有機物は土壌微生物のエサとなるため、適切な量とバランスがあることは、微生物が活動しやすい土壌環境をつくるうえで重要です。
主に、
- 全炭素量(TC)
- 全窒素量(TN)
- C/N比
などから評価します。
20の項目分析
土づくりに関わる代表的な項目
①総細菌数
土1gあたりに、どのくらい細菌が存在しているかを測定します。
→土の中の細菌量の目安になります。
②窒素循環活性
有機態窒素が硝酸態窒素へ変換される力を評価します。
→土の中で窒素がどれくらい循環しやすいかを知る手がかりになります。
③リン循環活性
有機態リンが、作物に利用されやすい形へ変換される力を評価します。
→土の中でリンがどれくらい循環しやすいかを知る手がかりになります。
④土壌バイオマス量
有機物量やC/N比などから、微生物が活動しやすい土壌環境が整っているかを評価します。
→土づくりの基礎となる状態を確認できます。
SOFIXの20分析項目
| No. | 測定項目 | 概要 |
| 生物性に関する項目 | ||
| 1 | 総細菌数 | 土壌中に存在する細菌の量を測定し、微生物量の目安とします。 |
| 2 | アンモニア酸化活性 | アンモニア態窒素から亜硝酸態窒素への変換活性を評価します。 |
| 3 | 亜硝酸酸化活性 | 亜硝酸態窒素から硝酸態窒素への変換活性を評価します。 |
| 4 | 窒素循環活性評価値 | 土壌中で窒素が循環する力を評価する指標です。 |
| 5 | リン循環活性評価値 | 有機態リンを利用可能なリンへ変換する力を評価する指標です。 |
| 6 | 全炭素量(TC) | 土壌中に含まれる炭素の総量。有機物量を考えるための重要な指標です。 |
| 7 | 全窒素量(TN) | 土壌中に含まれる窒素の総量です。 |
| 8 | 全リン量(TP) | 土壌中に含まれるリンの総量です。 |
| 9 | 全カリウム量(TK) | 土壌中に含まれるカリウムの総量です。 |
| 10 | C/N比 | 炭素と窒素の比率。微生物による有機物分解と関係する指標です。 |
| 11 | C/P比 | 炭素とリンの比率を示す指標です。 |
| 化学性に関する項目 | ||
| 12 | 硝酸態窒素 | 土壌中に存在する、作物が利用できる形の窒素の一つです。 |
| 13 | アンモニア態窒素 | 土壌中に存在する無機態窒素の一つです。 |
| 14 | 可給態リン酸 | 作物が利用しやすい状態にあるリン酸の量を示します。 |
| ・P2O5換算(現状で水分を含む) | ||
| ・P2O5換算(現状で水分を含む) | ||
| ・P(現状で水分を含む) | ||
| 15 | 交換性カリウム | 土壌中で作物が利用しやすい状態にあるカリウムの量を示します。 |
| ・K2O換算(乾燥換算) | ||
| ・K2O換算(現状で水分を含む) | ||
| ・K(現状で水分を含む) | ||
| 16 | pH | 土壌の酸性・アルカリ性の程度を示します。 |
| 17 | EC | 土壌溶液中のイオン濃度の目安となる指標です。 |
| 物理性に関する項目 | ||
| 18 | 含水率 | 土壌に含まれる水分量を示します。 |
| 19 | 定常含水率 | 安定した状態で保持される水分量を示します。 |
| 20 | 最大保水容量 | 土壌が保持できる水分量の目安となる指標です。 |
SOFIX診断レポートとは
SOFIX分析の結果は、診断書としてまとめられます。
20項目の分析結果を数値やグラフで確認でき、SOFIXで蓄積されたデータや基準値と比較することで、現在の土壌の状態や、改善を検討したい項目を把握できます。
継続して分析することで、土づくりによる変化を確認することもできます。
よくある質問
Q.SOFIX分析だけでも利用できますか?
A. はい、SOFIX分析のみでもご利用いただけます。
必要に応じて、分析結果の読み解きや、土づくり・施肥設計などのサポートもご利用いただけます。
Q. 土の採取はどのように行いますか?
A. 指定の方法で土壌を採取し、サンプルをご提出いただきます。
詳しい採取方法や送付手順は、お申し込み後にご案内いたします。
Q. どのような栽培方法でも利用できますか?
A. はい。慣行栽培・有機栽培・自然栽培など、幅広い栽培方法でご利用いただけます。
現在の土の状態を数値で把握することで、土づくりや施肥を検討するための判断材料として活用できます。
NEO-Commonsでは、SOFIX分析のみのご利用に加えて、分析結果の読み解きや土壌改善を支援する土壌分析サポートをご用意しています。
目的や必要なサポート内容に合わせてお選びいただけます。
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